2007年06月29日

タミフルや解熱剤がなくても

10代の子にタミフルが使えない? ではいったい
何の薬を飲ませたらいいの〜?とパニックのあなたへ。

インフルエンザは水分などをとりながら安静に
していれば【通常は】72時間程度で自然治癒(解熱)
する病気ですから〜。 

もちろんコワい合併症を併発しないかどうかを
注意深く観察する必要はありますが、タミフルなどを
使う場合も観察が必要なのは同じです。


【追記】------------------------------------------------------

その1:
07年に娘がかかったインフルエンザでは解熱まで
105時間もかかり、世間がタミフルを求める気持ちが
ようやく理解できました。 でも使用には躊躇しますけど。

その2:
09年に母子でかかった新型インフルエンザでは
諸事情により治癒を急いだため、”リレンザ”を服用し、効果が
ありました。 急ぐときには頼れますね。

ご参考:我が家のカルテ〜新型インフルエンザ
http://keikentaiken.seesaa.net/category/7301351-1.html


その3:
10年冬には新しい薬も登場。1回の服用でいいとか。
薬を使う、使わない、を含めて選択肢が増えるのはいいことですね。

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=32836


【↑追記ここまで】---------------------------------




「我が家のカルテ」〜熱・風邪への対処 

2004年11月に書いたものに2009年1月に加筆しました。

今でこそ、“熱はウイルスと戦うために必要”“解熱剤で熱を
下げる必要ない” という内容がテレビの情報番組等で
とりあげられるようになりましたが、わたしが初めて
“解熱剤が治りを遅くする?“というような記事と接したのは
94年頃ですよ。

それまで”熱が出たら薬”で育てられてきた私には
衝撃的な記事で、にわかには信じられませんでしたが
その後夫婦でインフルエンザにかかった際に、授乳中
だったこともあり、わたしだけは不安ながら薬をのまない実践をして
みたのです。 


私にとってインフルエンザのような高熱で薬をのまない初実践。

主人は頭痛もあったので病院で薬を処方してもらった解熱剤も
抗生物質も飲みました。

その結果、発病から3日目に2人とも熱は下がりました。 

薬を飲まない私でも3日目の昼間に39度台あったのが、
その晩急に36度台に下がったのです。


そして私のほうが熱が下がると同時に“すっきり〜!”と
治った気分になったのに対し、主人は熱が下がっても調子が
イマイチ。 主人は薬で胃腸が荒れてしまったのかも、と
思いました。 

とにかく解熱剤使わなくても熱が下がった。 
熱は、治れば下がるものだったのか!!
今までは、“やっと薬が効いた”と思っていたのに!

私はその後、発熱を薬で下げようとするのはやめました。

結局09年現在 14歳、11歳になる娘達にも生まれて以来一度も
解熱剤を使ったことはありません。 05年3月、長女が40度台に
なったインフルエンザはみていて相当つらかったですけど...。

熱はたいてい72時間以内に下がります。

“熱が出た? そうか、熱よ頼んだ!ウイルスを熱で
やっつけるのだ〜!”という姿勢です。


だから本人が希望しない限りアイスノンや熱さまシートで冷やすことも
しません。 熱さまシートがずれて赤ちゃん窒息死という事件もありましたっけ。

じゃあ風邪の他の症状は? 咳や鼻水だってウイルスを
体から排除するためのものじゃない? 


風邪薬のCMはいかにも早く飲めば風邪を治して
くれるかのようなイメージですよね。 

でも風邪薬のパッケージを見ればわかるように 効能は“風邪の諸症状の
緩和”だけなのよね。 

しかも鼻水、咳などの諸症状はウイルスや菌を体の外に
排出しようとする体の防御反応なんだから諸症状を緩和
しちゃったら、風邪本体は治りが遅くなる可能性もあり??

そう考えた私は風邪薬(綜合感冒薬)からも卒業したのです。

風邪に限らないけど、“薬、あるいは○○が効いたよ”と
いう話には“たまたまそのタイミングで自然治癒した”
ものも含まれているので注意が必要です。 


唯一病原菌に直接作用し病気を治してくれるかも
しれないのが抗生物質!


でも、風邪はウイルスが原因の場合が多いっていうし、 
インフルエンザも もちろんウイルスだから
抗生物質は効果ないって知ってしまいました。


肺炎などの二次感染を予防する効果まで最近(94年当時)は
否定されつつあるらしく、耐性菌出現の問題もあって
昔と比べると抗生物質を安易に処方しない医者も
増えているみたいです。

 

それでもまだ病院では解熱剤、綜合感冒薬、抗生物質の
3点セットで処方されることがある?。 

理由の推測 トップ3〜!

-薬を処方しないとわざわざ病院にきたのに、と怒る患者がいる。

-薬を処方しないと医者はもちろん、地域の薬局の経営に響く。

-自然治癒のことを一番知らないのはお医者さんと薬剤師さんかも。
 薬をのまないと風邪が治らない、もしくは服用したほうが
 早く治ると信じている。


最近は乳幼児の医療費無料の自治体も多いので
患者側も恩恵を受けなきゃ損って思っているかも。

。。。


でもタダほどコワイものはない…。
医者に行くリスクもあるんじゃない?。


その1:待合室で周りの患者からもっと重い感染症が染るかも。

その2:最も安静を必要とする時期に医者に行くことも多く、安静が保てない。
    車ならともかく、公共の交通機関や徒歩を伴う場合は大変。

    特にインフルエンザの発病初期、ぐったりしてつらいですよね….。
    そういう時に医者に行くことと、待合室で待つだけでも結構体力を
    使ってしまいますよね。

    かえって良くなかったはず...と自分の子供の頃のことを思うと後悔してます。

その3:処方された薬を服用することで、症状緩和効果よりも胃腸の細菌
    バランスをくずすなどのデメリットの方が大きいことも。

その4:服用した薬で重篤な副作用が起きるかも。

。。。。。

上記その4:服用した薬で重篤な副作用が起きる、かも….について。


「スティーブンスジョンソン症候群」を聞いたことが
ないという方、不勉強なお医者さんもいますので
知っておきましょう。


解熱鎮痛剤、抗生物質、市販の風邪薬等ごく一般に
使用している薬が原因で起きる重症型副作用で
全身の皮膚や粘膜が火傷状にただれ、命をとりとめても
後遺症で一生苦しむこともあるようです。


詳しくはこちら。
http://www.sjs-group.org/


以前飲んで大丈夫だった薬でも起きた、とテレビで
見たこともあります。

発生頻度は低いとはいえ本当に怖いですね。 必要があって
飲んだ薬ならともかく、風邪のように効果が疑問視されるような薬で
重篤な副作用が出たら悔やんでも悔やみきれない…と私は思うのです。

風邪薬 安易な服用 大人も用心(2003.1.15 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/life/li311501.htm

総合感冒薬で副作用(2003.6.18 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/life/li361801.htm

【追記】
■未だに薬害がでているようです。(2012.05.28 毎日新聞サイト)

風邪薬で副作用死:皮膚疾患が悪化 2年半で131人死亡
http://mainichi.jp/select/news/20120528k0000e040200000c.html

===


さて、結局我が家では風邪・インフルエンザの時にどう対処
しているか、といいますと発熱から72時間以内は脱水症状や
他の症状に気をつけながら自然治癒を待ちます。 たいていは
これで治ります。


72時間たっても熱が下がらないとき、一度下がった熱がまた
上がったとき、ウイルスでなくて細菌が原因なのかなー、と
疑います。 たとえ細菌でも体には白血球という武器をもって
いるのですが、迷いながら医者にいき抗生物質だけを処方して
もらいます。

医者は総合感冒薬と解熱鎮痛剤も処方しようとしますが 
抗生物質以外は “要らない”とはっきりいいます。


ただし抗生物質はからだの善玉菌まで殺してしまう可能性が
あるので服用するときはヨーグルトと一緒に、と
以前NHK“ためしてガッテン”でいっていました。


のどの痛みには市販のど飴が意外に効きますね。
咳がひどいときにはヴィップスヴェポラップを首や胸に塗って
寝ます。 飲み薬よりは体への害が少なそうに感じています。


大人なら葛根湯やドリンク剤等、体を温める効果を
もつような薬は自然治癒力を助けてくれるかも!と
思っていますが、最近熱を出していないので
試していません。

発熱中の子供達の様子をみているときには
脱水症状を起こさないように水分をとらせる、とか
髄膜炎や脳症を起こしてないか、とか
一応参考文献を何度も読み返しながら
過ごします。

ただしインフルエンザだった場合、医者にかかり、
治癒証明をもらえば出席扱いとなるのですね。

保育園時代、提出が必要で解熱後に治癒証明だけを
もらいに行ったこともありますが、ちょっと気まずかったです。

だからといってそのために”最低2度も”、安静をおして
タクシー代かけて医者にいくのもね〜、と悩ましいです。

春休みなど、学校がお休みの時期に
かかってくれると助かりますね。(^_^;)

。。。


“わからないから医者まかせ”という方も
いると思いますが、珍しい症例の初期症状は
お医者さんでも見過ごすこともあるので
受診する上でも親がいろいろ知って
おいたほうがいいと思っています。


2007/03/25時点の【最新情報】

TIME誌07Mar19号で見つけたのですが、米国では
2歳未満の子どものかぜ薬、せきどめの服用を制限する
動きがでてきているそうです。
↓FOXのサイト(英語)
http://www.foxnews.com/story/0,2933,243182,00.html?sPage=fnc.health/allergy

↓日本語の、関連記事がのっていたブログ
http://ubm46671.at.webry.info/200701/article_210.html



===読売新聞に掲載された過去の記事===

「かぜは薬で治さない」学会が指針 (2003年11月12日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/life/li3b1201.htm

子供と風邪薬(上)(2002.11.10 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/life/li2b1701.htm

子供と風邪薬(下)(2002.11.17 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/life/li2b1001.htm

インフルエンザ流行の季節 脳炎・脳症この兆候見逃すな!(2001.2.11 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/life/li121101.htm

「子供の熱」症状で対処見極めを(2000.10.16 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/life/li0a1601.htm
子供のかぜと抗菌薬-不要が原則 処方率激減(2008年10月3日  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/saisin/20081003-OYT8T00458.htm


注:いかなる行動も最新情報を勉強された上での自己責任でお願いしますm(_ _)m 。


 

【関連する記事】
この記事へのコメント
素人がテレビや新聞で得た知識ごときで、何でそんなに偉そうなの?
Posted by at 2009年12月05日 21:37
40度越えわ脳炎など心配になりませんか?子供がかわいそう
Posted by おかん at 2011年01月28日 13:40
風邪薬は疑うくせに噂話は信じる
TVの話しは鵜呑みにする
外国と比較したがる
古い文献で自慢する

こういう真面目な馬鹿がいるから、周りが迷惑するんだよね
自分で得た知識なんて自分にしか通用しないことを知らないんでしょうけど

特に「勉強された上での自己責任で」なんて言い訳つけてどうする気?
「私に責任はない」と主張して、誰かに事故が起こるのを傍観するんですか?
最低限、記事の一番最初に大きい文字で「リスクがある」ことを載せるのがマナーでしょ。

真面目なくせに迷惑は考えてない。
あなたの全記事に対しても同様のことが言えるし、プライベートの欠片もないのは子供に鞭打ってるようなものでは?
子供さん、ナムアミダブツ
Posted by   at 2011年03月08日 23:42
みなさん、厳しいコメントをありがとうございます。

病院と薬を信じすぎることによる、起こらなくてよい”薬害”を減らすことができれば幸いと思っています。 

元記事を書いたのが2004年なので参照記事が古いのは申し訳ありません。
Posted by 管理人 at 2011年03月09日 00:47
こんにちは。

いま高熱が下がりつつある中、寝てて退屈だったので、携帯でいろいろ見てたらここにたどり着きました。


私は製薬会社のMRをしていますが、ここに書かれていることは基本的に正しいですよ。

ただ、抗生剤や解熱剤を出さないといけない医師の側にも理由があるのです。

それは書きませんが、日本の医療の「現実」があるから仕方ないと思っています。


薬は使い方次第です。
免疫反応として熱が上がるのですが、熱が上がったままでは許されない局面も生きていく上ではあったりしますから。


抗生剤もそうです。

私の経験ですが、ウイルス性かと思った高熱で二次予防で出された抗生剤が切れた瞬間、再度高熱が出て、実は細菌性だったということがありました。

初診の外来でウイルス性か細菌性か、何のウイルスや細菌かはわかりませんし、仮にコストや手間を使って調べても結果が出る頃には治ってます。

だから、出すこともありますよ。


まあ、それだけが理由ではないのですけどね…。

私らは医療の現実と医師の葛藤を知っていますから。
Posted by きりぞう at 2012年01月15日 07:07
>きりぞうさん

心強いコメントをありがとうございます。
Posted by 管理人 at 2012年01月15日 11:15
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